【ネタバレ感想】「ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて」4周年の日に全クリアの感想と考察を振り返る

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2021年7月29日は ドラクエ11が発売されて4周年でしたね!
ドラクエナンバリング最新作からすでに4年とか、時の経つのは早いものですねえ・・・

さて、そんな中、他のナンバリングに習って発売記念日にその思い出を語るシリーズ、ドラクエ11編をお届けします。
というか、今回は以前別のブログで書いたクリア後のネタバレ感想をそのまま掲載したいと思います。
なので、今読みかせばクリア後だっただけにテンション高いなと思わせるような文章ですけど(笑)

※この記事には重大なネタバレが含まれます。ご注意ください。

目次

DQ11ネタバレ感想

ゲーム全般に関する感想

まず、僕はプレイしてから10時間ほどの時点でファーストインプレッションを書いていました。

この時点ではグラフィック、ストーリー、戦闘などが楽しいものの、ドラクエ10のUIを踏襲してるので新鮮味に欠ける、そのため当たり前を見直して再構築したゼルダ(ブレス オブ ワイルド)に少し及ばないかなあといった感想でした。
で、その後2ヶ月ほど経過した感想ですが・・・

すいません、ファーストインプレッションは間違ってました(笑)
ドラクエ最高!!

いや、ゼルダが素晴らしいゲームであることに違いないし今でもそう思ってますが、ドラクエ11もそれに引けを取ってない完成度でした。
新鮮味に欠ける部分は確かにあるものの、長く遊ぶに適したUIや飽きのこないシステムなどは安定感あるし、アクション苦手でも出来るコマンドバトルは古くさいと言われながらも楽しめるものだったと思います。

さらに言うまでもなくPS4版のグラフィックは本当に素晴らしかった。
特にモンスターの描写はスゴいですね。雑魚モンスターからボスまでどれも素晴らしい。
個人的にはブラックドラゴンやグレイトドラゴンを含めたドラゴン系がかなり好きですね。
あの大きさを感じられるところや圧倒的な存在感はPS4ならではだと思いますが、グラフィックが素晴らしかったので単純な戦闘も楽しかったです。

あと、ダンジョンや塔、城の演出や仕掛けなども良かった!
今作はグラフィック面が良かった関係もあって怖さを感じさせてくれる描写がピカイチだったなあ。
9歳の息子が現在ドラクエ11をチャレンジしてますが、ダンジョンなどは怖くて1人で出来ないとビビってますし(笑)

そして何よりはストーリー!
あとでネタバレストーリー感想書きますが、ストーリーだけとっても歴代ドラクエの中でも最高レベルじゃないかなと思います。
いやあ、素晴らしかった。

音楽面に関してはファーストインプレッションでも書きましたが、悪くないけど新作が少なかった印象。
まあ、杉山先生もお年だし仕方ないなと思いますが、歴代BGMが多く使われてたのは嬉しいけどもう少し新作が聴きたかったかな。
特にウルノーガ撃破後の展開でフィールド曲がドラクエ3のものになるところ、ラスボスのニズゼルファ戦がゾーマ戦と同じBGMであったのは鳥肌ものでした。
ま、僕みたいにリアルタイムで全ナンバリングを遊んでるおっさんにはご褒美要素なんですけどね(笑)

最後に難易度について。
正直、時間はかかるけど難易度は高くなかったですね。
全滅したのは確かアーウィン関係のボス、バクーモスと初見で闇の衣はがし忘れたニズゼルファくらい。
ダンジョンも多少はややこしいなと感じるものの、ドラクエ2のロンダルキアの足下にも及ばないくらいの難易度でしたし(笑)
レベル上げしたのもニズゼルファ戦前くらいだし、個人的にはもう少し難しくても良いのではと思いました。

ストーリー最高!!

この辺りからはさらにネタバレ全開ですよ。

今作はとにかくストーリーが最高でしたね。
前半は悪魔の子騒動でユーザーを引きつけ、物語の中盤で世界が崩壊する辺りからは怒濤の展開でとにかくこの先どうなるのと思わされました。
そしてベロニカの死の衝撃・・・

ベロニカに関してはプレイ前とプレイ後ではまったく変わった印象になりました。
最初はいわゆるロリコン要素を引っ張ってきただけ(笑)の魔法使いかなと思ってましたが、物語の途中で退場してしまうとは。
過去にも6のバーバラの例もあったけど、あれはクリア後だったし。今回は結果的にはクリア後で復活するんだけど、あの展開と切なさは今作の印象度で言えば1、2を争うんじゃないですかね。
え、キーファも途中退場する??それって誰でしたっけ(笑)

表ボスのウルノーガに関しては、えらい不細工な魔王だなあという感想(笑)

第二形態までありましたが、第三形態を想像してたのでちょっと拍子抜けだったかな。
まあ、クリア後のこと考えるとこのくらいの扱いでちょうど良いと思いますが。

そしてウルノーガを倒したあとの驚きの展開。
ドラクエはクリア後が本番と言われますが、今作ほどそれを感じたナンバリングはないんじゃないかなあ。
ベロニカの死を回避した感動的な展開、そして真のボスである邪神ニズゼルファと先代勇者ローシュと仲間たちの物語
この辺りはホントにヤバかった。何がヤバかったかって泣きそうだったんです。おっさんなのに(笑)

特にセニカが泣ける・・・

まさかセニカが時の番人だったなんて思わないし、そこに至る経緯を考えると泣けちゃって。
さらにローシュのことを思い出せないなんて・・・ (フルートは覚えてるんかい!とツッコんだのは置いときます。笑)

結局は真エンディングでハッピーエンドになりますが、あのエンディング見てるとローシュとセニカが主役やんとも思える印象深いエピソード。
僕の中ではベロニカに並んでセニカの株は急上昇。この2人がドラクエ11キャラの中でお気に入りになっちゃいました。あとやっぱりお色気担当のマルティナ(笑)

あと、地味にロウのことを思うと切なかったりします。
ニズゼルファを倒したあとのセリフ「終わった・・」はロウが発してこそ価値があるんじゃないでしょうか。
だって考えてみれば自分の娘と婿を魔物に殺され、孫の勇者は行方不明、王国は滅び、16年も流浪の旅に出て、行き着いた先は孫である勇者が時を遡って消えてしまう経験をしてるんですよ。
あとで考察しますが、勇者が時を遡った世界とニズゼルファ戦の世界はパラレルワールドっぽいから、最後のロウは全部が当てはまる訳じゃないと思うけど、作品中一番苦労したのはロウだったんじゃないかな。
ウルノーガに勝ったあともアーウィンたちの墓の前を離れなかったのも印象的でした。

もちろん他のキャラやストーリーも良かったですよ。
ロウと同じく16年も旅してた王女マルティナ、不幸な生い立ちだったカミュ、特にマヤとのエピソードはかなり好きです。
セーニャもベロニカの死後の決意の断髪も良かったなあ。そういえば主人公はエマと結婚出来るみたいだけど個人的にはセーニャがいいです(笑)
シルビアとグレイグに関する掘り下げも悪くはないけど、少し他のキャラに比べると印象薄いかな。

そしてなんといっても真のエンディング
ある程度は予想してたけど、やっぱりドラクエ3に繋がってたんですね。
いろんな意見はあると思いますが11の世界がロトシリーズの過去であったことは間違いなさそうです。
最後のドラクエ1の勇者が出てくるシーン、そしてドラクエ3のオープニングに繋がるシーンは、ロトシリーズを少年時代にプレイした僕からすれば鳥肌モノですよ!!
若干、ドラクエ3のエンディングの二番煎じっぽい展開やある程度予想出来たとはいえ、やっぱりリアルタイムにナンバリングを遊んだ世代にはたまりませんね。

まあ、その辺りの繋がりが分からなくてもストーリーとしては最高レベルだったのは間違いないと思います。面白かった!

過去作との繋がりを考察

僕は11が発売される半年以上前にこのストーリーはアレフガルド創世記なんじゃないかという予想を立てていました。
これ、そう悪くない予想だったんじゃないですかね。

まず真エンディングでドラクエ3のオープニングに繋がってるので3以前の時代であったこととロトシリーズと繋がってるのは確定です。
ロトシリーズの時系列は 3 → 1 → 2 だったので、とりあえずは 11 → 3 → 1 → 2 という流れは確定ですね。

でも、問題はドラクエ1の勇者も真エンディングに出てきたこと。
時系列が 11 → 3 → 1 → 2 であれば3の勇者の演出だけでよくないかなと思うんですよね。だって3が1に繋がってるんだし。
が、1の勇者が出てきたということは11と1がダイレクトに繋がってる可能性もあるのではないかと。

ここで考えられるのはパラレルワールド説
ウルノーガ戦の後に勇者はベロニカを生き返らせるために過去に遡るという手段を取ります。
が、その時の描写にもあったように過去に戻ったものはその世界に帰ってこれない。つまりウルノーガに勝ち、勇者が過去に戻ってしまいベロニカがいないままの世界はそのまま存在してることになりますよね。
実際にセニカが同様に過去に遡りますが、その時点の主人公たちの世界は残ったままなので、パラレルワールドが存在するのは間違いなさそうです。
そう思うと、勇者が時渡りをしたことによって同一世界であったと思ってたロトシリーズの世界がパラレルワールドである可能性があるのではないかと。

真エンディングを思い出すと聖竜がいつか闇に落ちた時は自分を止めて欲しいというような示唆をします。
で、その後に1の勇者の描写。これは確実に11の聖竜がなんらかの理由で自身、もしくは子孫が1の竜王になってしまうということですよね。
そして聖竜に言われた通りに11の勇者の子孫が1の勇者になって倒すという、11がダイレクトに1に繋がってると考えられなくもない。

でも、そもそもドラクエ3のエンディングで1に繋がるとなってるのにこの展開は無理があるのではないかと思うんですが、そこでパラレルワールド説ですよ。
真エンディングではローシュとセニカが再会しています。
この時点でローシュは死ぬことなくニズゼルファを倒し、ウルノーガも生まれない世界が成立しているはず。
その世界の行き着く先がドラクエ3の世界なのではないかと。
だからこそのローシュとセニカの描写の後に3のオープニングが採用されいるのではないでしょうか。

そうなると、11 → 3の世界、11 → 1の世界が存在することになるのですが、この2つの世界が交わるのはこれまた無理があるのでは・・・
そこで思い出すのは3の地上と1の闇の世界の設定
2つの世界はギアガの大穴で繋がってるわけですが、普通に考えて地下世界があるわけでなく、2つの世界はパラレルワールドだったのでは??
そう思うとちょっと面白くないですか??

真エンディング後のはるか未来に何らかの理由で聖竜を失い闇に落ちた世界。そこにゾーマが生まれ出て、パラレルワールドのローシュたちがいた世界に気付き侵略を開始する。
その後、3の勇者が闇の世界にやってきてゾーマを倒したのではないかと。
ローシュ側のパラレルワールドが3に強く関わってるからこそのローシュたちの装備が3のものであったり、BGMが3のものを使われてたのを示唆してるんじゃないですかね。

その後1の世界へと繋がるんですが、こちらの勇者は11勇者の系列ではないかと思います。
3の勇者がローシュの子孫だったとしても確か3のエンディングではその後の勇者の消息は分かってないって描写があったように思います。
3の勇者はゾーマ討伐後、なんらかの方法で元の世界へ戻ったと仮定するならば、アレフガルドには11勇者の子孫しか勇者の系列がいないはず。
だから1の伝説の勇者の子孫という設定は3ではなく11勇者の子孫と考えれば、3と1がパラレルワールド説は成り立つように思うのですが、どうでしょ??

要するに勇者の系統は2つあると。思えば真エンディングで3のオープニングに繋がる時に、勇者の母親が読んでいた勇者の物語の本は赤と緑の2冊あったはず。これは勇者の系統が2つあるということじゃないですかね。

まあ、その説ならばゾーマが出てきた時に11勇者の子孫は何してたんだよとか、そもそも11で世界を作ったのが聖竜って言ってたのにアレフガルドを作ったのはルビス、そもそも11の世界とアレフガルドの繋がりはどうなのって話とか、突っ込みどころはいっぱいあるんですけどね(笑)

あともう一つ気になるのは天空シリーズとの絡み
例えば聖竜がマスタードラゴンそっくり、天空魔城が天空城っぽい、カミュやマヤが6の勇者兄妹を彷彿させるなど、11には天空シリーズを匂わせる要素も散りばめられており、少なくとも11を起点としてロトシリーズ、天空シリーズへと繋がってるんじゃないかなと思うんですよ。

時系列的には 11 → 6 → 4 → 5 となるのかな。
もしかしたらウルノーガを倒して勇者が過去に遡った世界が天空シリーズの元になってるのかも知れませんね。

とまあ、考察しだしたらいくらでも考えられますよね。
個人的には上で書いた通り、11 → 3、11 → 1、11→ 6の世界が出来たというのがしっくりくるような気がします。
でも、そうなると 3 → 1 のあの感動が少し薄れちゃうかな(笑)
ま、こうやって考察出来るのもドラクエの楽しいところですよね。

感想総括

思った通りの超長文になってしまいました。お読みいただいた方、ありがとうございます。
11をプレイした結果、僕の中で不動の1位だったドラクエ3に変わり、11が1位だと思えるレベルでしたね。
ホントに歴代ナンバーワンのドラクエと言っても良いでしょう。

でも同時に真エンディングを見た一番の感想は、なんかドラクエの最終回みたい・・・です。
もし、ここでドラクエシリーズはこれで終わり、もう作りませんと言われても納得の終わり方です。
少なくとも堀井氏、すぎやま氏、鳥山氏の作るドラクエはこれで終わりだというメッセージを感じました。
そう思うとかなり悲しい気持ちになります。
この先、多分ドラクエシリーズは続いていくだろうし、既に今でもメイン3方以外の多くのスタッフの方が中心になってると思うんですが、それでも寂しいなあ。
ま、これも僕の勝手な妄想ですけど(笑)

最後にこのような良作を世に出してくれたスタッフの皆さんに感謝したいと思います。
ありがとう、お疲れ様でした!
そして、次こそゼルダよろしくドラクエの当たり前を壊した新しいドラクエにも期待します。
ドラクエ12、楽しみにしてますよ!

まとめ

以上、PS4版DQ11クリア直後のネタバレ感想でした。
やっぱりDQ11は歴代ナンバリングの中でも1、2を争う最高傑作であるとこは間違いないですね。
4年経った今でもそう思います。

今はキャラボイスもついたDQ11Sも発売されて益々キャラの魅力も倍増しているし、非の打ちどころのない王道ドラクエですね。
なんか過去の感想読んでるとまたプレイしたくなってきました。
DQ11Sも購入して再プレイしはじめましたが、世界崩壊後あたりで放置してしまっていたので、改めて再開しようと思います。
DQ11最高!そしてDQ12早く発売してね!!

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