ダイの大冒険の復活と大人になってからの視点の変化

ダイの大冒険

※画像はアニメ公式サイトより引用

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今の子にも進めたい王道コミック

突然ですが僕には2人子供がいます。
中1男子と小4女子。
その子たちが最近、ジャンプを買ってくることがありました。
その目的は・・・鬼滅の刃



面白い、面白いと大ハマりし、コミックを全巻揃え、息子はついには買ったことのない週刊少年ジャンプにまで手を出してしまった・・・
ここ最近の週刊誌は発行部数が下がってると聞くので、集英社としてはしてやったりだったと思います。

もちろん、僕も一緒に楽しんでたので大好きな作品なのですが、子供たちがあの手のバトル漫画(ダークファンタジー系ですが)にハマると思ってなかったので、それなら読んで欲しいのいっぱいあるよと思うのです。
例えば「鋼の錬金術師」「幽遊白書」や「るろうに剣心」なんかも捨てがたい。「ドラゴンボール」も!と思ったけど、これは子供たちもドラゴンボール超で見てましたね。

そんな中、やっぱり思い浮かぶのは「ダイの大冒険」なわけですよ。

時代はドラクエ4の発売前。ドラクエ3で社会現象を巻き起こした中での連載開始は爆発的な人気を呼びました。
その後、続編をにおわせながらの最終回は打ち切りを感じさせたものの、7年の連載、全37巻の作品は今でも根強い人気を誇ってるのは説明に及びません。

ちなみに、その熱は2020年に蘇り、新たなプロジェクトがドラクエの日に発表されました。



まさにその内容は友情、努力、勝利のジャンプ王道漫画
鬼滅の刃を面白いと思うなら、ダイ大も読んでくれーと我が子に思うんですが、まあそこは主観もあるしどちらが上とかはないですが、絶対今の子でも楽しめると思うんですよね。
今度読ませてみよう。



ダイより、ポップよりバラン

そんな中、先日改めてダイの大冒険を読み返してみました。
まあ、面白い。
死んでも死なない主人公パーティって・・・とか思わなくはないけども(笑)

でも、読んでみて少年の頃と視点が違うことに気づきました。
あ、ここからは少しネタバレ含むのでご注意を・・・

あの頃はやっぱり主人公であるダイの視点で読み始め、ストーリー屈指の成長を遂げるポップかっけー!!とか思ってたんですが、大人になって読み返して一番心に残ったのはバランだったりします。
いや、当時も最強クラスの敵として好きだったんですが、今読むとバランの親心に感動するわけです。

竜の騎士として圧倒的な力を持ちダイたちを苦しめるが、最後は最愛の息子であるダイを守って散る。
そしてダイから「父さん」と呼ばれる最期。
バランは竜の騎士ではなく父親として満足して死んでいったことだと思います。素晴らしい。

作中で激しく対峙するバランとダイですが、今読み返してみると、子供が超えなければならない「親の壁」を描いていることに気づきました。
少年の成長に欠かせない親の存在。そんな視点で改めてバランの行動をみるとまた違った作品に見えますね。



ニセ勇者パーティに自分を重ねる

他にもハドラーなども大人になってから読むと、その苦悩や悲しみがより理解できますが、ニセ勇者パーティも大人になって読むと味があります。

作中では小悪党としいて出てきますが、途中で “魔法使いまぞっほ” などはポップに向かってこんあセリフを浴びせます。

「勇者とは勇気ある者っ!!」
「そして真の勇気とは打算なきものっ!!」
「相手の強さによって出したりひっこめたりするのは本当の勇気じゃなぁいっ!!」

そのあと、こうも言います。

「胸に勇気のかけらが一粒でも残っているうちに・・・」
「小悪党にゃあなりたくなかろう・・・?」

めっちゃ偉そうなセリフを浴びせながらも自分たちは現実は勇者じゃないし小悪党で実力もそんなにない。
でも若い子には自分たちと同じ轍をふませたくない。そんな大人の事情が垣間見えますね。
大人になった今こそ、自分は少年の頃に思ってたような人生を送っていない、でも若い子には夢を持って真っ直ぐ進んで欲しい。そんな風に思ったことありませんか?
僕は改めて少しこの魔法使いまぞっほに自分を重ねたような気がしました。



まとめ

同じ作品でも時が経てば視点も変わります。
ダイの大冒険は、この秋にアニメ化されるようですが、多分子供と一緒に見ることでしょう。
その時、子供たちはどんな反応をするのか。また、僕はどう感じるのか。
今から楽しみです。

ダイの大冒険

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